食べ過ぎた翌日は後悔するよりもコレ
私は日頃の溜まりに溜まったストレスを解消するためについつい食べ過ぎてしまうことがあります。皆さんは食べているときは何も考えず夢中になっていますが、翌日の朝「あー、食べ過ぎたー」と後悔した経験をお持ちではないでしょうか?
食べ過ぎた翌日は何も食べないことが一番です。すでに食べ過ぎているのでカロリーを新たに摂取する必要がないからです。しかし、一日飲まず食わずではいられないという人がいます。私もその中の1人です。胃腸をリセットするために個人的に試行錯誤を重ねていく内にこういう結論となりました。
梅干し白湯がおすすめ
お粥などの炭水化物系は多少なりとも消化にエネルギーを使うので体の回復には少し時間がかかるように感じました。野菜や果物は消化が早く、体の回復も比較的早かったですが、個人的に一番のおすすめは梅干し白湯です。梅干しをすりつぶしてお白湯に入れて飲みます。これは体にとって必要な「果糖」「塩分」「水分」を必要最低限摂りながら胃腸を癒す効果的な食事となります。
果糖
果糖は果物に多く含まれている糖の一種です。フルクトースとも呼ばれています。ハチミツや果実、根菜に多く含まれており水溶性の性質を持っています。また体に溜め込まれにくい糖分とされ、吸収・消化する上でやわらかなエネルギーとなります。
塩分
塩分を一切摂らなければ低ナトリウム血症となる可能性があります。そのためある程度摂取する必要があります。
私たちの食生活では塩分はほぼ必ず摂取されています。その習慣があるため、もし塩分を控えたとしても体は自動的に塩分を排出するサイクルとなっています。そのためにも多少の塩分は摂らなければいけません。
水分
腎臓から尿、皮膚から汗として水分は排泄され続けるため水分補給を行わなければ脱水症状を引き起こします。また水分は腸の環境を良くして排泄を促す働きがあります。
梅干し白湯の効果
梅は果物なので果糖が含まれており、梅干しとなることで塩分もとることができ、お白湯に入れることで水分も取ることができます。まさに一石三鳥です。これを一日三回飲むだけで体も頭もすっきりして胃腸をリセットすることができます。
仕事が肉体労働だったり汗を大量にかく人には不向きですが、普通の仕事であれば問題はありません。
一日の中でたったこれだけの食事で大丈夫なのか?という不安があるかもしれません。確かにこの食事方法を何日間も続けることはおすすめできませんが、食べ過ぎた翌日の一日限定であれば効果的なものとなります。
後悔する前に自覚すべきこと
私は食べ過ぎた翌日に眠気が残っていたり、気持ちが悪かったり、体が重かったりすることが度々あります。しかし、朝起きた時に食べ過ぎたことを後悔しても仕方がありません。その前に現実を見つめ直して自覚しなければいけません。
食べ過ぎた後に体の中で起こっていることを想像してみる
人間の主なエネルギー源は糖質と脂質です。これらは食事を行うことで栄養素と一緒に体内で吸収され、内臓や筋肉などに行き渡ります。
食べ過ぎた後、消化しきれなかった糖質はコレステロールや中性脂肪に変わります。また同時に体の中では過剰に摂取された糖質と脂質の吸収が行われ、それらが脂肪となって蓄積されて肥満へと繋がってしまいます。
食べ過ぎた後は体内が消化>代謝となっている
食べ過ぎた翌日から普段と同じ食生活を送ることは、カロリーを必要以上に摂りすぎることになります。体の中に蓄えるものがあり過ぎると内臓は消化ばかりにエネルギーを使ってしまいます。
消化はフルマラソン並みにエネルギーを使うと言われ体に相当な負担がかかります。また消化しきれなかったものは体内に残され、エネルギーに変換されることもなく体にとって不必要な老廃物として蓄積されてしまいます。
消化と代謝のバランスを良くしましょう
食べ過ぎることで体内で消化ばかりにエネルギーを使っていると代謝に対してエネルギーを使う暇がなくなります。人間にとって消化と代謝のバランスが非常に重要です。
エネルギーバランスが消化に偏り過ぎると代謝の機能である体の中にある不必要な物を燃焼させたり、外へ追い出すことができなくなってしまいます。つまりデトックス(排泄)を行うために必要なエネルギーを使えなくなります。体に様々なものが蓄積された状態で普段通りの食事をすると排泄されずに残されたものが、体の中で大渋滞を起こし悪影響を及ぼすことは想像しやすいでしょう。
自覚した後はすぐに行動へ
「あー、食べ過ぎたー」と感じたら24時間以内に体の調整をしなければなりません。何もせず元の食生活に戻ると蓄積された脂肪はどんどん増えていきます。私は食べ過ぎた翌日には体重計に乗って数字を見つめながら食べ過ぎたことを改めて自覚し、これから何をするべきか考えることを習慣にしています。
改善すべき生活習慣
- 飲みすぎ、食べ過ぎ
- ストレスが過度に溜まっている
- 食事の時間が不規則となっている
- 外食・コンビニ食が多い
- 野菜よりお肉ばかりを食べている
- 睡眠不足
このような食事・生活習慣を続けていると特に胃に悪影響を及ぼします。胃と腸は連携して働いているため胃の不調が腸の不調へと繋がっていきます。
胃の不快感・もたれ、膨満感、胸焼け、便秘、下痢
こういう症状が食べ過ぎた翌日、もしくは日頃から慢性的に続いている人は一度生活習慣や食事方法を見直しましょう。
胃腸が弱ったときの食事方法
- 食事量をできるだけ少なくする
- お腹が空いたときに食べる
- 一口の量を少なくして、よく噛んで食べる
- 糖分を取り過ぎない
- 食材をゆでたり、蒸したり、煮たりして消化に良い物を食べる
- 脂肪・糖分が多い物
- 刺激物
- スパイス系
- 酢の物
- 柑橘類
- 冷たすぎるもの
- 熱過ぎるもの
- 生もの
食べ過ぎた後の食事メニューの例
梅干し白湯以外にも食べ過ぎた翌日の胃腸に優しいメニューや食材をご紹介します。
炭水化物系
- お粥
- 水気の多いご飯
- 柔らかく煮たうどん
これらの炭水化物は消化に良く、糖としてすぐにエネルギーに変換されるので胃腸が弱っているときには最適です。
野菜系
- 大根
- キャベツ
- 人参
- 里芋
果物系
- リンゴ(すりおろし)
- バナナ
- 桃
野菜や果物はビタミンやミネラルが多く含まれており、胃腸の回復を助けてくれます。野菜は柔らかく煮ることが大切で、果物はそのまま食べても消化に優しいです。
その他
- こんにゃく
- 納豆
- 海藻類
これらには食物繊維の中でも水溶性食物繊維が多く含まれています。水溶性食物繊維は水に溶ける性質を持っており、胃や腸における糖質の吸収、また急激な血糖値の上昇を抑制し、排泄をスムーズに行う働きがあります。
食べずにいられない人は
これだけでは空腹に耐えられないという人には、わかめ・きのこ・野菜などを入れた具沢山のお味噌汁をおすすめします。これは多くのビタミン・ミネラル・食物繊維を摂取することができるので、どうしても何か食べたいと言う時には夜ご飯のときにこの一品を食べるとよいでしょう。
胃腸をリセットするためには入浴も有効です。入浴方法は温度が36~39℃のお風呂に20分位入ることです。そのことで全身の血液循環が良くなり、胃腸の疲れを癒してくれます。
終わりに
食べ過ぎた後は後悔するよりも考えるべきこと、行うべきことを明確にしてきちんと体(胃腸)をリセットする必要があります。そのためには食べ過ぎた翌日の食生活に気を付けなければいけません。体の中のエネルギーを代謝>消化にした体作りを心がけ、前日に食べ過ぎたものを速やかに消化し、排泄を完全に行うことが大切です。