暴飲暴食をしても太らない人がいる事実

お正月におせち料理や雑煮など美味しいものを食べ過ぎて、体重が気になっている人がいるのではないでしょうか。その後にいくらダイエットなどの食事制限をしても肥満が改善されないことを悩んでいませんか。それを遺伝や体質が原因だと思い込んでいる人が多いようです。また少食にもかかわらず肥満になってしまう人もいます。ではなぜそういった不思議なことが起こるのでしょうか。そんな人の体の中は一体どうなっているのか考えてみます。

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肥満の原因

ダイエットで食事制限や運動をしても全然痩せることができない人がいます。多くの人が遺伝や体質、本人の意志の弱さが原因だと決めつけてダイエットを途中で諦めてしまいます。でも「痩せの大食い」と言う言葉があるように大食いで、いくら食べても肥満にならない人がいるのも事実です。

体の中

人間のエネルギー源は主に三大栄養素(炭水化物、脂質、タンパク質)です。その中でも特に炭水化物と脂質がメインとなります。

Gas flame burning, creative picture

食事において、エネルギー源である炭水化物や脂質を摂取します。それが体の中でエネルギーに変わります。そのエネルギーを燃焼させることで人は様々な生命活動を行うことができます。

ダイエットにおける勘違い

ご飯や油ものを食べると、それだけで肥満となってしまうイメージが強いです。そこでダイエットをしている人は、これらの炭水化物と脂質を制限しがちです。こういうエネルギー源となるものを体の中に入れないことで脂肪にならないようにするためです。しかし、炭水化物や脂質を制限(食事制限、少食)しているにも関わらず肥満を改善できない人がいます。それはある勘違いをしているからです。食事で炭水化物や脂質を摂取しても、エネルギーとなって燃焼することで脂肪にはなりません。しかし、摂取したエネルギー源が体の中で勝手にエネルギーに変わってしまうと都合の良いことを考えてはいけません。ある程度の食事制限をしている人や少食な人が肥満を改善できないのは、あることが原因で体の中に入ってきたものをエネルギーに変えることができないからです。つまり、肥満の人は食事によりエネルギー源(炭水化物や脂質)が体の中に入ってきたとき、実際には体の中で上手くエネルギーには変わっていないのです。もちろんエネルギーに変わらならなければ燃焼させることもできず、脂肪として体の中に蓄積されてしまいます。それが肥満の原因です。

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エネルギーに変えるためには

体の中でエネルギーに変えるためにはビタミンとミネラルが必要となります。特にマグネシウムです。マグネシウムなどが不足していれば摂取された炭水化物や脂質をエネルギーに変えることができません。エネルギーに変えることができなければ当然燃焼させることもできません。

Figs, cherry tomatoes and squash blossoms

ポイント

ビタミンやミネラルは豆類、海藻類、魚類、魚介類、種実類、野菜類などに多く含まれています。ビタミンやミネラルをしっかり取らなければ、いくら食事制限をしても体内でエネルギーに変えて燃焼できないので肥満は改善できません。

負のスパイラル

体の中ではこういう悪循環が起こっています。

食事を摂取(エネルギー源)する

   ↓

ビタミンやミネラル不足が起こると

   ↓

体内でエネルギーに変えることができない

   ↓

エネルギーになれなかったものが脂肪として体に蓄積される

   ↓

肥満になる

   ↓

さらに炭水化物や脂質を制限してしまう

   ↓

不健康になる、元気が出ない

こういう悪循環の中でダイエットをしても成功しないのは明らかです。

健康的に痩せる

痩せたいのであれば食事制限をするよりも食事のバランスに気を付けることです。先ほどの負のスパイラルを断ち切り、しっかりビタミンやミネラルを多く含んだ食事を意識的に摂取し、体内でエネルギーへ効率良く変え、燃焼させることができれば肥満を改善することができます。また余計なものを体の外へ出すことで病気の予防に繋がります。食事のバランスを意識することで、食事制限をすることなく、健康的に痩せることができます。辛い食事制限を選ぶのか、それとも食事のバランスに気を付けて規則正しい食事をとりながら肥満を改善していくのか、どちらの方法を選ぶべきなのか天秤にかけてみてください。

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食事への意識を高める

食事制限をしても肥満を改善できない人はほぼビタミン、ミネラルが不足しています。食事制限を行うことには然るべきリスクがあることを学ばなければならない知識があり、それを理解しなければいけません。これらを踏まえて自分の健康に対しての意識を高めてみませんか。