孤独な理学療法士の日記

理学療法士をしているマトルです。仕事・健康・家族・趣味など普段考えていることや行っていることをお伝えします。

「糖質制限ダイエット」の危険、特に20代から50代までは行うべきではありません

 

最近よく若い人の中で「糖質制限ダイエット」という言葉を耳にします。一見糖質制限をすることはダイエットには効果的なように思えますが、気を付けてください。特に若い人が糖質制限を行うことはとても危険です。今回はそんな危険を知ってもらうためのお話です。

 

Cheat day 1705

目次

糖質制限の認識

現在は糖尿病の患者さんや高齢者を対象とした糖質制限クリニックという病院を見かけます。確かにそういう方に対しては糖質制限を行うことは必要です。しかし、ダイエット目的で若い人が糖質制限を何の知識を持たずに行うことは非常に危険を伴います。

糖質制限を行う前に、体を健康に保つ目的として人間のエネルギー源となる糖質や炭水化物に対する考え方をしっかりと理解する必要があります。もし痩せるためだけに糖質制限を行うのあれば、これを機に認識していただきたいです。特に若い人たち糖質制限や炭水化物を抜いたりすると大変危険なことを。

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人間のエネルギー源

人間のエネルギー源は主に三大栄養素(炭水化物、脂質、タンパク質)です。これらを体内でエネルギーに変換して、燃焼させることで様々な生命活動を行うことができます。

 

エネルギーの生産システム

 20代から50代くらいまでは解糖系と呼ばれるエネルギー生産システムが主となります。このシステムが20代をピークとしておよ50代位までメインとして働きます。

解糖系

人間の体は食事から摂取したグルコースブドウ糖)を細胞の中に取り込んで利用しています。専門的に言うと解糖系→クエン酸回路→電子伝達という経路を通ることでエネルギーに変換できます。つまり細胞内の細胞質でグルコースをピルビン酸または乳酸に変換する経路です。

簡単に言えば糖質を分解してエネルギーを生産するシステムです。

50代くらいまでは主に炭水化物・糖質を分解することでエネルギーを作るというこの解糖系という仕組みがメインとなります。

 

糖質制限を行う怖さ

糖新生

20代から50代までの人が糖質を必要以上に制限すると糖質不足を補うために筋肉が分解されます。これを糖新生と言います。これはタンパク質を分解することでアミノ酸ブドウ糖へと変換するというものです。先ほども言ったようにこの方法は人間の筋肉を分解します。若い人、特に10~20代の女性が糖質制限や炭水化物を全く抜いてしまうと筋肉が分解され筋力の低下が見られます。

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仮に糖質制限を行うことにより、痩せることができたとしても非常に老けた痩せ方をしたり、若いのに顔にほうれい線ができてしまうといったことが起きてしまいます。これが糖質制限ダイエット、炭水化物抜きダイエットの怖さです。

筋力低下

新糖生により筋力が低下してしまいます。特に骨の側にあるインナーマッスル(体の奥にある筋肉)と呼ばれる重要な筋肉が対象となり低下します。インナーマッスルは長年かけて築きあげてきたものなので、一旦低下してしまうと再びすぐに取り戻すことは困難となります。

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不健康のスパイラル

糖質・炭水化物を制限する

   ↓

解糖系によるエネルギーが生産できなくなる

   ↓

代わりにタンパク質からエネルギーが生産される

   ↓

糖新生が起こり、筋肉が分解される

   ↓

新陳代謝が下がる(体温・免疫力が下がる)

   ↓

太りやすい体質となる

   ↓

食事制限を止めるとすぐにリバウンドする

   ↓

また、さらに糖質・炭水化物を制限する

   ↓

徐々に不健康になる

 

といった具合に痩せるどころか太りやすい体質となり、糖質制限を繰り返すことによって最終的には体が不健康になってしまいます。

 

専門家の指導の下

スポーツジムなどではこの糖質制限を行いながら筋肉を落とさずにダイエットができるところがあります。確かに糖新生を利用して理想の体型を手に入れる方法もあります。しかし、これは知識と経験が豊富なトレーナーの指導の下でやるべきものであって、一個人として安易に行うべきものではありません。

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最低限の糖質量

糖質は一日130~150gは必ず必要だと言われています。

 

余談:50代以降のエネルギー生成システム

およそ50代を過ぎれるとそれまでのエネルギー生成(解糖系)のシステムが変わります。加齢していくにつれて解糖系からミトコンドリアというシステムへシフトしていきます。

ミトコンドリア

ミトコンドリア系とは酸素を使って主にタンパク質をエネルギーに変えます。

解糖系で行われる炭水化物をエネルギーに変えることをしなくなるので、50代以降は炭水化物の取り過ぎには気を付ける必要があります。またこのミトコンドリア系は酸素を使って高体温の環境でより働くので、エネルギー生産を効率よく行うために日頃から深呼吸や体温が下がらないように入浴や軽い運動を習慣とした方が良いです。

 

結論

人間は年齢によってエネルギーの生産方法が変わるということを知る必要があります。50代位まではむやみに糖質や炭水化物を制限するとエネルギーが生産できなくなり、非常に危険です。こういった理由で若い時には糖質制限や炭水化物抜きは極力しない方が良いです。エネルギー不足になれば仕事における生産性やパフォーマンスの低下にも繋がります。これを知ることで今置かれている自分自身の体の状態を把握できるのではないでしょうか?

ちなみに50代以降の人は糖質を控えめにして炭水化物や脂質、タンパク質のバランスを考えて普段の食生活をとる必要があります。ご参考になれば幸いです。

 

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ご覧いただきありがとうございました。