孤独な理学療法士の日記

理学療法士をしているマトルです。仕事・健康・家族・趣味など普段考えていることや行っていることをお伝えします。

生活保護制度から見られる現代の孤独と矛盾

 

私は病院にて勤務しています。通院されている中にも生活保護受給者の方が多くいらっしゃいます。現在生活保護受給者に焦点をあてたテレビドラマも放映されています。現行の制度とは多少異なる点もあるかもしれませんが、以前調べる機会がありましたので今回ご紹介させていただきます。

Money

目次

生活保護の制度

病気や怪我、高齢のために働けなくなったり、主な働き手がいなくなったりすることで収入が少なくなる、もしくはなくなり、あるゆる手段を尽くしても生活費や医療費を捻出することが困難な状態に陥ることがあります。そのような人に対して国が最低限の生活を保障するとともに、一日も早く自分の力で生活できるように支援する制度のことです。

生活保護の目的

日本国憲法第25条に規定する理念(生活保護法)に基づき、国が生活に困窮する全ての国民に対し、その困窮の程度に応じ必要な保護を行いその最低限度の生活を保障するとともにその自立を助長することを目的としています。

生活保護の種類

①生活扶助

衣食、その他日常生活の需要を満たすための扶助であり飲食物費、光熱費などが支給されます。

②教育扶助

児童が義務教育を受けるのに必要な扶助であり教育費の需要の実態に応じて支給されます。

③住宅扶助

家賃、地代などを支払う必要があるとき、及びその補修、その他住宅を維持する必要があるときに行われる扶助です。

④医療扶助

生活保護法第15条より「医療扶助は困窮の為最低限度の生活を維持することのできないものに対して規定の範囲内で給付が行われます。尚、給付内容は診察、薬剤、治療材料の支給、医学的処置、手術およびその他の治療(鍼灸、マッサージなど)、病院又は診療所への収容、看護、移送などを行っています」通常、要保護者が申請をすると福祉事務所は指定医療機関に意見を求め、戻ってきた医療要否意見書によって医療の要否が判定されます。ここで、医療が必要と判断された場合には要保護者に医療券が発行され必要な医療の現物給付が行われます。この場合に診療方針や診療報酬は都道府県知事、あるいは市町村長から社会保険診療報酬支払基金を経由して支払われます。

⑤介護扶助

要介護又は要支援と認定された生活困窮者に対して行われる扶助のことです。

⑥出産扶助

出産するときに行われる扶助のことです。

⑦生業扶助

生業に必要な資金、器具や資材を購入する費用、又は技能を習得するための費用、就労のための支度費用などが必要な時に行われる扶助のことです。

⑧葬祭扶助

葬祭を行う必要があるときに行われる扶助のことです。

生活保護の仕組み

国が定めた最低生活費と申請者の世帯全ての収入を比べて最低生活費より収入が少ない時にその不足分が支給されます。

最低生活費とは

国が定めた最低生活費とは食費や衣服費、電気、ガス、水道などの日常生活に必要とする費用と家賃や義務教育に必要な費用、医療費などを足したものをいいます。この最低生活費とは家族の年齢や人数などで異なります。

収入とは

年金や手当、給料などその世帯全ての収入のことです。

生活保護の手続き

手続きまでの流れ

相談

保健福祉センター(福祉事務所)保険課へ

  ↓

申請

生活保護申請書などの書類を提出します

  ↓

調査

ケースワーカーが訪問し調査を行います。保護課がこれをもとに要件を満たしているのか検討します

  ↓

決定

その世帯が保護を受けられるかを決定します

生活保護世帯数の推移

厚生労働省社会福祉行政業務報告によると生活保護を受けている世帯の数は1980年度の746,997世帯から1992年度には585,972世帯にまで減少しましたがその後増加に転じ2004年度には998,887世帯と1980年度の1,3倍に増加しています。2005年度には100万世帯を突破し増加傾向にあります。2007年には更に増えて110万世帯を超えています。1980年頃から1990年代半ばまでは減少傾向にありましたがバブル崩壊による経済の悪化により現在は増加傾向が見られます。被保護世帯の中で高齢者世帯は増加しており1980年度には全体の30,2%でしたが2004年度には46,6%とほぼ半数を占めています。尚ここ数年で不況による雇用環境の悪化で失業による生活保護受給も増加しています。また、近年では医療扶助の受給者は増加傾向にあります。少し古い例になりますが2002年度に支払われた一か月の平均扶助は1848億円ですが、この内の52,4%を医療扶助が占めており先ほど挙げた8つの扶助の中で最も多くなっています。このことから病気や怪我を理由に要保護状態となる世帯が極めて多いことが分かります。

私的見解

仕事上生活保護受給者と接することが多く、個人個人によって受給に至る経過は異なってきます。生活保護を受給していても孤独で生活に苦しんでいる人もいれば、比較的優雅に楽しく暮らしている人もいます。人としての尊厳を守ることや日々を生活する意欲を保つためには娯楽は多少なりとも必要だとは感じますが、その内容については考える必要はあります。かたや年金だけで生活している人には日々の暮らしで精いっぱいで体調が悪くても、中々医療機関を受診することを迷われている方もいます。年金受給だけで生活している人が生活保護受給者よりも苦しい生活をしているケースは多々あります。そういう点を踏まえてみるとやはり矛盾を感じてしまいます。そういった矛盾は解決されるべき問題ではあると思いますが、現状の体制では非常に困難なものであると感じます。しかし、今の日本には絶対に必要な制度であることには間違いありません。

 

matorupt.hatenablog.com

matorupt.hatenablog.com

matorupt.hatenablog.com

matorupt.hatenablog.com

matorupt.hatenablog.com

matorupt.hatenablog.com

matorupt.hatenablog.com

matorupt.hatenablog.com

matorupt.hatenablog.com

 

ご覧いただきありがとうございました。